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2014年1月28日火曜日

F1 チーム自らが認める“醜い”ノーズ。F1のファン離れを懸念する声も

   

チーム自らが認める“醜い”ノーズ。F1のファン離れを懸念する声も
 
 
 世界最高峰の自動車レースとして人気のF1。一台、数百億円をかけて生み出される現代のF1マシンは芸術品とも称される。しかし、今年登場した新しいマシンのノーズは奇妙な形状をしており、ファンの間では“醜い”、カッコ悪いとの批判的な声が多く挙がっている。F1で数々のチャンピオンマシンを生み出し、空力の奇才の異名をとるレッドブル・レーシングの天才デザイナー、エイドリアン・ニューエイも自らが作り出したマシンは「愛せない」と認めてしまった。

 今年のF1はV6ターボエンジンへの変更を含む新たな規則が導入され、それに伴って車両規則も変更を受けている。そのなかでも、批判にさらされているフロントセクション(ノーズ)に関する規則では、ノーズの先端から50mm後方の位置でノーズ断面の中心がリファレンスプレーン(車体の基準面。通常は車体底面の一番低い部分を差す)から185mm以上、上方にあってはならないと定められている。これまでは500mmだったため、300mm以上も低くなったのだ。
 またノーズ先端はフロントアクスル(前輪車軸)より750mm以上前方になければならないため、このエリアの空力をつきつめていくと、今回のような“アリクイ”、“エイリアン”といった奇妙な形状になってしまう。

 先端が突き出るような“アリクイ”タイプのノーズを開発したレッドブルのニューエイは新車発表に際し、こう述べている。
「最終的に、球状部が突き出すようなふたつのノーズの形状に行きついてしまう。醜く不格好なデザインだ。このようなノーズを愛するようなオーナーは少ないだろう」

 レッドブル同様のアリクイノーズを採用したトロロッソのチーム代表フランツ・トストは、「正直言って、こういったノーズは好きではないし、F1らしくないと思う」と発言。
「これがエンジニアたちが見つけ出した空力的にベストなソリューションだが、こういうノーズに大きな未来があるとは思わない」

 小林可夢偉が所属するケータハムのチーム代表シリル・アビテブールは、F1が醜いデザインにならざるを得ないことでファン離れが起きるかもしれないとも発言した。

「F1は今もショービジネスであると考えている。人々を魅了しなければならないのだ」
「子供たちがF1マシンを見たときに夢を見られるようでなければならない。だが今年のマシンを見たときに子供たちが夢を見るのか、あるいは悪夢を見るのか、私には分からない。これはF1全体の問題として対処する必要があるかもしれない。我々は夢を売らなければならないからだ」

 自ら醜いと認める彼らは、こうしたデザインを排除するために規則を変更した方がいいとの考えを早くも示している。
「今年はもう不可能だが、おそらく来年に向けて検討することになるだろう」

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